こんにちは。渡辺です。
前回、前々回では、Python開発ツールPyCharmのインストールをやってみました。
<関連記事>
・開発ツールPyCharmをインストールする(まずMac用)
・開発ツールPyCharmをWindows 10にインストールする
今回以降、実際にPythonのコードを書いていきます。
といっても、いきなり長いプログラムを作るわけではありません。
Pythonのいいところは、単発のコードだけでも動作してくれることです。
まずは準備をして、そこでどんなコードを書くとどんな動作をするのか、少しずつ理解していくのがいいと思います。
まずはPyCharmの画面を見てみよう
と言うことで、前回インストールしたPyCharmを起動します。
Macであればドックに収めたアイコンから、Windowsであればデスクトップ(画面)上のアイコンから、PyCharmを起動します。
開発ツールのPyCharmが起動します。
まずプログラム開発プロジェクトのための「箱」を作る
かなり書き方がきっちり決まっているものの、プログラムを作ることは、ワープロで新規文書を作るのと似ています。
プログラムを作成する場合、新規開発のための「箱」(バインダーのようなもの、と言ってもいいかもしれません)として、「新規プロジェクト(New Project)」を用意します。
何か新しいアプリを作る活動やそのために準備する書類や設定などをまとめて、「プロジェクト」と言います。
学習用の小さなプログラムを作るのに大げさな、と思うかもしれませんが、まずはこういう箱を用意するのが、アプリ開発のお作法だと思ってください。
いろいろな機能を持ったアプリを開発するときは、機能毎に部品を作るので、小さなプログラムをいくつも作って、それぞれ連携させることになります。
お作法どおりやらないと、たくさんのファイルがぐちゃぐちゃになって、訳が分からなくなってしまいます。
少し時間が掛かることもありますが、プログラムが起動すると、最初のポータル(入口)画面が開きます。
ここでまず「箱」を用意する必要があるので、メニューの一番上にある「Create New Project」をクリックします。
注意: 編集人は過去に使っていたので、画面左に「Python_Tranining」という過去の「箱」がすでに出来ていますが、新規の場合はここは白紙になります。
次にプロジェクト名を入力する画面になります。
自分の名前のフォルダーの直下にプロジェクト用の「箱」を作るということです。
ここは勉強用ということで、「studyPython」という名前にしました。
別の名前でも動作には影響ないので、自分の好きな名前でも構いません。
「Create」をクリックすると、環境が用意されます。
最初の起動時にこのツールの使い方に関するTips(豆知識とか一口メモ)が表示されることがあります。
下段中央の「Close」をクリックすれば、消すことができます。
コンピュータに仕事をさせるための「指示書」を用意する
さて、これで「箱」はできました。
次は箱の中に入れる「書類」を作る必要があります。
つまりプログラムを書くわけですが、これは人間がコンピュータに仕事をやらせるための「指示書」、「手順書」になります。
書類を作るという意味では、ここの操作はワープロの新規文書と同じで、「File」メニューから「New Scratch File」を選びます。
新しいファイルを作ることになりますが、ファイルの種類に関するメニューが開くので、Pythonファイル(Pythonのプログラムコードを書いたテキストファイル)を指定します。
最初は “scratch_x.py” といった仮の名前が付けられます。
タブの上で右クリックして、「Rename File」を選びます。
「Rename」ウィンドウが表示されるので、変更したい名前を打ち込みます。(ここでは「study000.py」という名前にしました。
ちなみに末尾の “.py” という文字は拡張子(かくちょうし)と呼ばれ、そのファイルが何のファイルであるかを示す記号になります。
“py” はPythonのコードであることを意味しています。
以下のように、ファイル名が「study000.py」に更新されました。
これで、コンピュータへの白紙の「指示書」が用意されました。
ここにPythonへの指示を書き込んでいくことで、Pythonのプログラムを作っていくことになります。
次回は、この指示書に1つ指示を書いて、初めてのプログラムを作ってみます。
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