こんにちは。渡辺です。
前回はコンピュータで文字を画面に出力する、もっとも基本的なprint() 関数を学習しました。
<過去記事>

コンピュータはその昔、「電子計算機」と呼ばれていました。
今なら電卓かよ、と思いますが、計算を高速化、自動化するのがコンピュータの大きなメリットの1つです。
+−×÷を計算してみる
それでは実際に計算式を書いてみましょう。
計算結果を印字させたいので、print()のカッコ内に計算式を書きます。
まず足し算と引き算をやってみます。
print(50+20)
print(50-20)
プログラムを動作させる時は、「Run」メニューの「Run」コマンドを選ぶのは前回やりましたが、覚えていますか?
一番上のメニューに ‘study000’ を実行すると出ているので、こちらを選択すると、今書いたプログラムがそのまま実行されます。
以下のように、画面下段に計算結果がそれぞれ、70、30と出力されたらOKです。
入力を楽にしてくれる補完機能
ところで、ここでPyCharmに2行目を入力しようとしたら、以下のような小さなメニューが急に表示されて、驚いた方もいたかもしれません。
これはコード補完機能といって、文字の一部を打ち込むと、それと同じ文字を含む関係のありそうなコードをメニューに表示してくれるものです。
全部打ち込む手間が省けたり、カッコ内に何を書くのか、文法が表示されるので(上の2行目)、今後もっと複雑なプログラムを書くときにはかなり役立つものです。
このような開発ツールには、たいてい付いている機能で、開発ツールを使うメリットでもあります。
掛け算、割り算、累乗、剰余は特殊
足し算と引き算は、キーボード上にもあるので、分かりやすいと思います。
問題は、掛け算と割り算です。
ちょっと難しい言い方をすると、乗算(じょうざん)と除算(じょざん)とも言います。
実はコンピュータの世界では、掛け算には「×」記号の代わりに「*」(アスタリスク)を、割り算には「÷」記号には「/」(スラッシュ)を使います。
たとえば時速を表示するときに、100 km/h(時速は、距離を時間で割ったもの)という単位になるので、スラッシュ(/)が割り算なのは分かるかと思います。
アスタリスク(*)が掛け算というのは、コンピュータプログラミング独特の表記なので、今後慣れていってください。
文章で書く時は、「x」(小文字のエックス)で代用して「3 x 3 = 9」なんて書くときもありますが、コンピュータには理解できません。
こちらで計算式を書いて、実行してみましょう。
print(40*20)
print(40/20)
やはり、以下のように、画面下段に計算結果がそれぞれ、800、2と出力されたらOKです。
割り算の余りや端数切り捨て、累乗もできる
ということで、あと3つほど計算式をやってみます。
以下の式を書いて、実行してみてください。
print(5%2)
print(5//2)
上の式は 5÷2なので、2で割れて、余りが1になります。
下の式は余りは1ですが、とりあえず2で割れるので、余りは切り捨てて2になります。
さらに累乗ですが、2の8乗について計算してみます。
累乗は掛け算のマーク *(アスタリスク)を2つ並べて、** とします。
これは8ビットコンピュータで1度に扱える最大数でもありますね。
print(2**8)
計算結果は、2 x 2 x 2 x 2 x 2 x 2 x 2 x 2 = 256になるはずです。
はい、このように正しく計算されました(当然ですが)。
プログラミング言語の計算はこういう独特の書き方がありますが、しょっちゅう使うものなので、慣れていってくださいね。
ちなみに基本となる、足し算、引き算、掛け算、割り算をまとめて、「四則演算」と呼ぶことが多いです。
<今日の要点ノート>
コンピュータプログラミングでは、四則演算は +, -, *, / で行う。%は割り算の余りの数、//は割り算の余りを切り捨てた整数の答え、** は累乗である。
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